10月は、公私にわたり、忙しくて目が回った。
そういう月は、たいてい月末に熱を出す。10月もそうだった。
夏には原因不明の発熱で不安だったけれど、今度は風邪の症状もあって、ちょっと安心。
ようやく治って、さて11月だ! しょぼくれてなんかいられない。
もうすぐ東京ドームが待っているのだ。
桑田佳祐とは、因縁のファンだと勝手に思っている。ブログにもさんざん書いてきたので、今日は割愛。
彼のソロ活動30年目を期して作られた渾身のアルバム、『がらくた』の話。すでに、このアルバムを引っさげて、全国ツアーが始まっている。
私はこの夏、リハビリ病院に入院する母のもとへ、週に一度は通った。往復4時間近く、中央高速と圏央道のドライブで、このアルバムを聴き続けた。ざっと計算しても、リピート30回は優に超えている。
その15曲の中で、初めて聴いた瞬間から、気に入った曲はいくつかある。でも、何度か聴いているうちに、最初の感動は薄れる。しかし、何度聴いても、そのたびに斬新な曲想に魂を揺さぶられる曲が、一つだけあった。
「簪/かんざし」である。
イントロからしてどうだ。ピアノのメロディラインは予想をかわしてくる。
あっという間に引きずり込まれてみれば、そこに広がっているのは、大正ロマンのような、昭和モダンのような、セピア色の男と女の危うい世界。
かと思うと、ジャズだとかブルースだとか、曲調も少しずつ変化して、アンニュイなムードに酔わされる。
そして、彼の表情豊かな声音(こわね)のなかでも、私の一番好きな色の声がおおいに突き刺さる。
さらに、脱帽なのは、その歌詞。
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