城壁に囲まれた旧市街は、観光客にとって本当に天国のような街。治安も良く、清潔で、従業員のサービスも気持ちよく……。
そんな体験談をもう少しご紹介します。
一日だけ現地のツアーを利用して、ボスニア・ヘルツェゴビナを訪ねる予定にしていました。早朝6時30分に迎えの車が来るので、ホテルの朝食をとる余裕がありません。
そこで、何か簡単にお弁当の用意をしてもらおうと、フロントに頼んでみました。ところが、このフロントマン、この街では見かけない不愛想な男性です。
ホテルに到着した朝、「チェックインは12時からだ」というので、その時間にふたたび戻ってくれば、「まだだ」と言うだけ。何の言い訳もお詫びの言葉もなく。でも、結局その場で手続きをしてくれて、すぐに部屋に入れたのでしたが。その時から笑った顔を見たことがない。(ラグビー日本代表選手にいましたね、けっして笑わない男。あんな感じ)
とはいえ、彼はお弁当を請け負ってくれました。当日の朝早く、無人のフロントのカウンターの隅には、紙袋が二つ置いてありました。
部屋に持っていき、広げてみました。コッペパンのハムチーズサンド、オレンジジュース、ヨーグルト、リンゴ、バナナ。ありがたいことです。
あら、なぜか片方の袋にはバナナが1本、もう一つには2本……。
あら、なんで? 二人で顔を見合わせると思わず吹き出して、フロントマンの分まで笑わせてもらったのでした。
泊まったホテルは、グランド・ヴィラ・アルジェンティーナ。
旧市街に近く、アドリア海に面して建っており、小ぢんまりとしているけれど、見晴らしは最高です。
部屋のテラスから、夕日が旧市街の向こうに沈んでいくのが見えたり、早朝には、照明がきらめく大型観光船が近づいてくるのが見えたりしたものです。
▼隣のビーチから眺めたホテル。
ホテルの玄関前。道路も狭い▼
セコメントをする